2016.07.10 on sale
アコースティコフィリア Acousticophilia [NIKU-9002]
モレキュル・プレーン Molecule Plane|Yuki Ohtsuka
削がれた音の分子は響きとなって大気を漂い、そして浸透する
コアな電子音楽ファンから圧倒的な支持を受けるYuki Ohtsukaによる「音色と音響の可能性の追求に特化した」プロジェクト第1弾。持続する密やかなるノイズや時に訪れる静寂は音響空間に独特の質感をもたらし、いわば皮膚の細胞を通して聴き手の奥深くに入り込む。その響きにじっと耳を澄ませるとき、はじめて音楽は立ち現れるのだ。
AMAZON TOWER RECORDS HMV 299MUSIC_MailOrder
TRACKS
1 Jaguarundi (2016) ....2’24’’
2 Bringer (2014) ....9’18’’
3 Stain (2015). ....3’52’’
4 Vixen (2016) ....9’58’’
5 Ghost Dubbing (2014) ....3’14’’
6 Maeve (reprise) (2014) ....5’33’’
7 Arcane (2015) ....10’18’’
8 Woundwort (2016) ....8’11’’
9 Gush (2012) ....3’20’’
Total playing time ....57’00’’
【価格】¥2,800- +tax
【品番・レーベル】NIKU-9002(299 ULTIMATE)
【JAN】4573470770026
【製造・発売元】Recording Laboratory, LLC.
【販売元】東武トレーディング
Molecule Plane
京都府出身の音楽家Yuki Ohtsuka(大塚勇樹)による音色と音響の探求に特化したプロジェクト。現代音楽シーンの若手作曲家に対する「音色の力に頼り過ぎている」といった批判、或いは膨大な音色でカオスなビートを構築する昨今のクラブ・ミュージックシーンに対するカウンターとして、2014年にスタートさせた。「強固に作り込まれた音色が持続し、重なり、絡まり合い、時に美しく、時に異様な音響として空間に現出する」というそれ自体を音楽表現の為の手段ではなく目的と定められ、また音楽としての構造も全てそれに追従するただの機能でしかないとさえ考えられている作品群は、これまでに多層化空間音響システム「アクースモニウム」による演奏やインターネット配信などを通じて発表されており、コアな電子音楽ファンから高い評価を受けている。
本名でのアクースマティック作家としての活動は、CCMC 2011で佳作、同 2012でのMOTUS賞受賞をはじめとして、近年ではヨーロッパの電子音響音楽フェスティバルやコンサート、ラジオ等でも作品が取り上げられている。2012年に渡仏、MOTUS主催のアクースモニウム演奏法の講習会に参加し、ジョナタン・プラジェ、オリヴィエ・ラマルシュ、檜垣智也各氏に指導を受ける。
別名義「Route09」ではクラブ・ミュージックやエレクトロニカ、ノイズのイベントに多数出演し、Seiho、Eadonmm、Ametsub、Vladislav Delay等と競演したほか、国内外のレーベルから作品を発表。エレクトロニカ・アーティストimaとのユニット「A.N.R.i.」では、京都の老舗電子音響レーベルshrine.jpよりフルアルバム「All Noises Regenerates Interaction」を2013年にリリースし、東京・六本木 SUPER DELUXEにて行われた東京都主催のイベント「Sound Live Tokyo Fringe 東京都初耳区」に灰野敬二、鈴木昭男両氏らと共に出演を果たす。
マスタリング・エンジニアとしてもネット・レーベルを中心に多数の作品を手掛けているほか、アクースモニウムやライヴ・エレクトロニクス作品の上演に於ける音響エンジニア、企業のCMやスマートフォン用アプリへの楽曲提供など活動は多岐に渡っている。近年ではガジェット機材やノイズ・シンセサイザー、ノイズ・エフェクター、ユーロラック・モジュラーシンセサイザー等のプレイヤー/コレクターとしての顔も持ち合わせており、プライヴェート・スタジオである「Push it! Studio」のアップデートにも日々余念がない。
2011年、大阪芸術大学大学院を修了し、修士号(芸術)を取得。hirvi (ex.KAAG)、synkメンバー。日本電子音楽協会会員。
http://push-it-studio.tumblr.com