
.jpg)
2018.10.10 ON SALE
メッセージ
Message
佐藤祐介(ピアノ)× 中川俊郎(作曲)
Yusuke Sato, pianist × Toshio Nakagawa, composer
解き放たれた「音」「特定の音楽様式の欠片」
「さまざまな規模の時間構成」の行方
繊細な表現と自由な発想で存在感を強める新感覚ピアニスト佐藤祐介と、独自の感性に基づく斬新な書法で異彩を放つ作曲家・ピアニストの中川俊郎。この二人の引き起こす化学反応は、かつてない時の流れを構築し、数多ある“音の葉”が新しくも懐かしい世界へと誘う。
shopping site
品番:NIKU-9018 定価:¥3,080-(税込)
中川俊郎
Toshio Nakagawa (b.1958)
断編残簡(17の小品)
Fragmented Leaves (17 Pieces) (2018)
[1] 午後のフレーバーティータイム
[2] キツツキ
[3] 独りだけのクリスマス
[4] 「子熊」のアラニョン
[5] 緑の狐
[6] 雲と水車 ― 一瞬の追跡の残像
[7] ロマンス
[8] 工場見学日誌から
[9] 灼熱のエスメラルダ
[10] 舞曲 I.
[11] ベートーヴェンの肖像 ― 3/8拍子のワルツ
[12] La - G.- Time
[13] 祝典序曲
[14] ノヴェレッテ ― 近所のピアノのお嬢さんを巡る小さな騒動
[15] 舞曲 II. ゴーリキーの罠
[16] 巡礼(シューベルトによる)
[17] タンゴ 18
ピアノのための19の展開
Developments for piano (2013-2018)
[18-27] vol.1(1-10)
[28] 間奏曲、木偶の坊
29-37] vol.2(11-19)
ソナチネ 第1番 こどものためのピアノ曲集「聞こえなくなった汽笛」より
Sonatina No.1 from The Piano Pieces for Children “No Whistle Any More” (2011)
[38] I. アレグロ・コモド(速く、心地よく)
[39] II. アダージョ
[40] III. ロンド、アレグロ・ヴィーヴォ
ソナチネ 第2番 こどものためのピアノ曲集「どこでも大発見」より
Sonatina No.2 from The Piano Pieces for Children “Great Discoveries Everywhere” (2017)
[41] I. ≒86
[4] II. アンダンテ・スケルツァンド
[4] III. ヴィーヴォ
ソナチネの遺跡(石)
Stonehenge of Sonatinas (2017-2018)
[4] I. アルベルティ・バス、A
[4] II. 古代風ルンバ(ルンバ・アーカイック)
[4] III. パラフレーズ
[4] IV. 記憶で腐蝕された断面
[4] V. アダージョ・モルト・セリオーソ
[4] VI. キツツキの再来
[50] VII. 揺れるエスカミーリォ
[51] VIII. 散逸したソナタの修復の試み
(ベートーヴェンのロンドの影も見える)
[52] IX. アルベルティ・バス、B+コーダ
佐藤祐介(ピアノ、語り*)
Yusuke Sato, piano
[1-27,28*,29-52]
中川俊郎(ピアノ)
Toshio Nakagawa, piano
[5,13,24,28,29,36]

佐藤祐介(ピアノ)
福島県出身。11歳より作曲、14歳よりピアノの本格的なレッスンを始め、15歳でリサイタル・デビュー。2012年、日本で唯一の現代音楽演奏コンクールである、第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”(朝日新聞社・日本現代音楽協会主催)において優勝を果たし、第22回朝日現代音楽賞および聴衆賞を受賞して注目を浴びる。この他にも2004年U.F.A.M.国際音楽コンクール第2位(フランス)、第3回三善晃ピアノコンクール第1位及び三善作品特別賞、第9回チェコ音楽コンクール第1位、第12回フッペル鳥栖平和祈念ピアノコンクール第1位及び東洋新薬特別賞など、国内外において数多くの受賞歴を持つ。第15回浜松国際ピアノアカデミー受講。
バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇り、日本国内に留まらず、イタリア、フランス、ドイツ、ルーマニアなど海外でも演奏活動を展開。これまで50曲以上の新曲初演に携わり、献呈・委嘱作品も数多い。また、演奏される機会の少ない作曲家や埋もれた作品に光を当て、積極的に取り上げて紹介するユニークな活動にも力を注ぐ。カメラータ・トウキョウや299MUSICなどのレーベルから複数のアルバムをリリース。全国紙上で紹介されるなどの高い評価を得る。
多種多様な音楽を境界線なく扱う新しい感性で好評を博したリサイタルシリーズ“新ピアニスト宣言”に続き、近年は毎回一つのテーマに焦点を絞り深く掘り下げる新シリーズ“PIANO EPOCH”を継続中。独自の視点を持った若手ピアニストの一人として、これからの活動が大きく期待されている。
中川俊郎(作曲)
1958年東京生まれ。作曲家・ピアニスト。桐朋学園大学作曲科卒業。作曲を三善晃、ピアノを末光勝世、森安耀子各氏に師事。70歳になるジョン・ケージを迎えて行われた「Music Today ’82」の一環として開催された10周年記念国際作曲コンクールにおいて自作自演で第1位を受賞し、ケージにも高く評価される。1988年に村松賞、1993年には演奏・作曲家グループ「アール・レスピラン」の一員として第12回中島健蔵音楽賞を受賞。2009年にサントリー芸術財団主催で「作曲家の個展2009 中川俊郎」が開催され、その成果に対して、第28回中島健蔵音楽賞を受賞。他にCM音楽界においても「ACC賞」等受賞多数。
これまでに、映画「千と千尋の神隠し」主題歌の作曲と歌で知られる木村弓、邦楽囃子笛方の福原徹、演出家、小池博史等ともコラボレーションを重ね、2005年に曽我部清典(トランペット)、松平敬(バリトン)とともに結成した「双子座三重奏団」の活動も近年注目されている。
東芝EMIから、自作のサントリー「烏龍茶CM曲シリーズ」を収録したCD「chai」、ピアノソロアルバムを兼ねた「cocoloni utao」などを、またフォンテックからCD管弦楽作品選集「沈黙の起源」(2017年)をリリース。テレビ朝日「題名のない音楽会」などテレビ出演も多数。
現在、日本現代音楽協会副会長、日本作曲家協議会常務理事、作曲家団体「深新會」副代表、お茶の水女子大学非常勤講師。