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2018.12.10 ON SALE
ダマーズ フルート作品集
Jean-Michel DAMASE - Œuvres pour flûte -
寺田 愛
Ai TERADA
幾重にも重なるハーモニーの移ろい、凛として美しい旋律・・・
伝統の書法を貫いた作曲家の眩しくも心地良い親密な音の佇まい
前衛的な作品が多数を占める20世紀のフランスにおいて、ダマーズの伝統的な作風が必ずしも評価されてきたとは言えない。しかし、優美な旋律と独特の美意識をもった作品は近年になり再評価が進んでいる。フランスで研鑽を積んだ寺田愛も彼の作品に魅了された一人。ダマーズ生誕90年を迎える今、そんな彼女と思いを共にする仲間が集い、豊潤な響きを奏でる。
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品番:NIKU-9019 定価:¥3,080-(税込)
ジャン=ミシェル・ダマーズ
Jean-Michel DAMASE (1928-2013)
[1] フルートとピアノのためのスケルツォ
Scherzo pour flûte et piano, Op.25 (1957)
[2] フルートとピアノ、チェロのためのコンセールによるソナタ
Sonate en concert pour flûte, piano et violoncelle ad libitum, Op.17 (1952)
2本のフルートとピアノのための三重奏曲
Trio pour deux flûtes et piano (1997)
[3] I. Allegretto
[4] II. Andante
[5] III. Allegro
[6] IV. Allegro risoluto
フルートとオーボエ、ピアノのための三重奏曲
Trio pour flûte, hautbois et piano (1962)
[7] I. Molto moderato
[8] II. Allegretto con spirito
[9] III. Allegro scherzando
[10] IV. Moderato
[11] フルートとピアノのための変奏曲
Variations pour flûte et piano (1985)
寺田 愛(フルート)
Ai TERADA, flûte
浅川 寧(フルート)
Nei ASAKAWA, flûte
[3 – 6]
金子亜未(オーボエ)
Ami KANEKO, hautbois
[7 – 10]
中木健二(チェロ)
Kenji NAKAGI, violoncelle
[2]
瀬尾和紀(ピアノ)
Kazunori SEO, piano

寺田 愛(フルート) Ai TERADA, flûte
茨城県出身。9歳よりフルートを始める。桐朋学園大学付属子供のための音楽教室(水戸分室)を経て、2009年桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。同大学の推薦を受けて日本フルート協会東京部会主催第36回デビューリサイタルに出演。同年8月より渡仏し、フランス国立オールネイ・スー・ボワ音楽院(Conservatoire de musique et de danse à rayonnement départemental d’Aulnay-sous-Bois)においてパトリック・ガロワ氏に師事する。同音楽院最終課程を満場一致で Prix d’Excellenceを得て修了。併せてピッコロ、室内楽ともに修了。渡仏中オランダ・フルート・アカデミーにてエミリー・バイノン氏に師事。
これまでにフルートを市毛里香、野口龍、瀬尾和紀、パトリック・ガロワの各氏に、ピッコロをピエール・キャロン氏に、室内楽を白尾彰、一戸敦、神田寛明、有田正広、藤井一興、篠﨑史子、アン・ビアンコの各氏に師事。
現在、ソロ、室内楽、オーケストラ客演等幅広く活動している。また台北フルートフェスティバルに招かれる等、日本のみならず海外でも活動中。2014年より秋吉台ミュージック・アカデミーに講師として招かれる他、自身でも東京AMAミュージック・アカデミーの主宰を務めるなど後進の育成指導にも携わる。
2016年初のソロアルバム「エリオトロープ」をリリース。東京、茨城にてリサイタルを行なった。
浅川 寧(フルート) Nei ASAKAWA, flûte
1992年、日本で生まれる。リヨン国立高等音楽院卒業後、パリ国立高等音楽院修士課程に進み、フィリップ・ベルノルド、フローランス・スシャール=デルピンの各氏に師事。また、瀬尾和紀氏にも師事。
これまでにシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、クフモ・チェンバーミュージック・フェスティバル等に参加。2015年からは、スウェーデン室内管弦楽団の首席フルート奏者、タンペレ・フィルハーモニアの首席代理奏者を務めた。現在、フランス、台湾等を拠点に主にオーケストラ奏者として世界各地で活躍中。
近年、自らedition Nを創設し、主にフルート奏者のための編曲に力を注いでいる。フルートリペア技術も習得。
金子亜未(オーボエ) Ami KANEKO, hautbois
千葉県出身。9歳よりオーボエを始める。2012年東京藝術大学音楽学部器楽科管打楽器専攻を首席で卒業。安宅賞、アカンサス音楽賞、三菱地所賞受賞。藝大モーニング・コンサートにてR.シュトラウスのオーボエ協奏曲を、新卒業生紹介演奏会にてB.マルティヌーのオーボエ協奏曲を藝大フィルハーモニアと共演。
第25回日本管打楽器コンクール・オーボエ部門第2位。第79回日本音楽コンクール・オーボエ部門第3位。第28回日本管打楽器コンクール・オーボエ部門第1位。第10回国際オーボエコンクール軽井沢第2位及び奨励賞、軽井沢町長賞(聴衆賞)受賞。平成23年度日本学生支援機構文化・芸術分野大賞受賞。これまでにオーボエを和久井仁、小畑善昭、池田昭子の各氏に師事。
札幌交響楽団を経て、現在、新日本フィルハーモニー交響楽団首席オーボエ奏者。2017年11月、フォンテックより初のソロCD「Voyage」をリリース。
中木健二(チェロ) Kenji NAKAGI, violoncelle
東京藝術大学を経て2003年渡仏。パリ国立高等音楽院、スイス・ベルン芸術大学ソリスト・ディプロマコースの両校を首席で卒業。
2005年第5回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位受賞。同年、第16回FLAME音楽コンクール(フランス)優勝。2008年第1回Note et Bien国際フランス音楽コンクールでグランプリならびにドビュッシー特別賞、ブーレーズ特別賞を受賞するなど、受賞多数。
現在、紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。東京藝術大学音楽学部准教授。使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されている1700年製ヨーゼフ・グァルネリ。
第11回名古屋音楽ペンクラブ賞受賞。
瀬尾和紀(ピアノ) Kazunori SEO, piano
1974年、北九州市出身。98年、パリ国立高等音楽院フルート科を首席で卒業すると同時に、ニールセン、ランパル、ジュネーヴなどの国際コンクールで立て続けに入賞を果たし、現在に至るまでフランスと日本を拠点としながらヨーロッパ諸国やアメリカ、カナダ、チリ、また中国、台湾、韓国などのアジア諸国において演奏活動を行い、各地の音楽祭や国際コンクールの審査員としても招かれている。
近年はフルーティスト、またピアニストとしての活動以外に指揮、編曲などにも携わり、秋吉台ミュージック・アカデミーを主宰するほか、CDレーベルを立ち上げ、レコーディング・プロデューサーの活動も含めた様々な企画・演奏が音楽界の話題を呼ぶなど、多事多端。名古屋音楽大学客員准教授も務める。
これまでに京都芸術祭賞(1999年)、北九州市民文化賞(2000年)、福岡県文化賞(2004年)をそれぞれ受賞。