⾳楽現代(2019年11⽉号・芸術現代社 )★注目盤
2019.10.10 ON SALE
セレンディピティ〜ピアノ連弾作品集
FANTASIE
大森ひろみ & 佐藤祐介
Hiromi Ohmori & Yusuke Sato
音楽が恵む偶然は 構えある心に訪れる
若くしてアメリカでデビューを果たし、帰国後も多彩な活躍をみせる大森ひろみ。多種多様なコンセプトで演奏活動を展開し、人気を博す佐藤祐介。そんな二人の偶然の出会いから始まった異色のピアノ・デュオによるファースト・アルバム。互いを尊重し合うからこそ生まれる躍動的な表現と絶妙なバランス感覚が、ピアノ連弾の名曲群に新たな煌めきを与える。
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品番:NIKU-9022 定価:¥3,080-(税込)
クルターク・ジェルジュ
Kurtág György (1926- )
『ヤーテーコック 第8集』より
from “Játékok VIII”
[1] 花、人のように…(4手連弾)
Flowers we are... for four hands (2001)
アレクサンドル・ローゼンブラット
Alexander Rosenblatt (1956- )
[2] 2つのロシア民謡によるコンチェルティーノ(4手連弾)
Concertino on Two Russian Themes for piano duet (1997)
エドワード・マクダウェル
Edward MacDowell (1860-1908)
3つの詩曲(4手連弾)
Three Poems for piano duet op.20 (1884/85)
[3] I. 海辺の夜
Night by the Sea
[4] II. 騎士の時代の物語
A Tale from Knightly Times
[5] III. バラード
Ballade
ジョン・コリリアーノ
John Corigliano (1938- )
ガゼボ舞曲集(4手連弾)
Gazebo Dances for piano four hands (1972)
[6] I. 序曲
Overture
[7] II. ワルツ
Waltz
[8] III. アダージョ
Adagio
[9] IV. タランテラ
Tarantella
ヨハン・セバスティアン・バッハ[編曲:クルターク・ジェルジュ]
Johann Sebastian Bach (1685-1750) [Arr.: Kurtág György]
[10] われらまさにキリストを讃うべし(2台ピアノ)*
Christum wir sollen loben schon BWV611 for two pianos (1976)
[11] 深き苦しみの淵よりわれ汝に呼ばわる(4手連弾)
Aus tiefer Not schrei’ ich zu dir BWV687 for four hands (1985)
[12] 《神の時こそ、いと良き時》よりソナティーナ(4手連弾)
Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit BWV106 (Actus tragicus)
Sonatina for four hands (1985)
リチャード・ロドニー・ベネット
Richard Rodney Bennett (1936-2012)
[13] カプリッチョ(4手連弾)
Capriccio for piano duet (1968)
『ヤーテーコック 第8集』より
from “Játékok VIII”
[1] 花、人のように…〔もうひとつの〕(4手連弾)
Flowers we are... [alio modo] for four hands (2005)
佐藤祐介(ピアノ1) Yusuke Sato, piano(primo)
大森ひろみ(ピアノ2) Hiromi Ohmori(secondo)
大森ひろみ(ピアノ)
16歳で渡米。テキサスのサム・ヒューストン州立音楽大学ピアノ科卒業後ニューヨークに渡り、マンハッタン音楽院にて修士及び博士号を修得。同院在学中、ニューヨーク日米協会音楽賞、パイ・ミュー・アルファ優秀音楽家賞など数々の音楽賞を受賞。コンクール入賞も多数に及び、卒業時にはピアノ科の最優秀学生に贈られるルービンシュタイン賞を受賞した。
1994年カーネギー・ワイル・リサイタルホールにてニューヨーク・デビュー。以後、アメリカと日本を中心にソロ、コンチェルト、室内楽など多方面で活躍。1998-2000年、母校サム・ヒューストン州立大学でピアノ科講師を務め、2001年に帰国。同年に20世紀のピアノ曲を収録したデビューCD「Modern Classics」をリリースし、翌年には東京オペラシティ・リサイタルホールにて帰国記念リサイタルを開催する。その後も、横須賀米軍基地にて赤十字主催「ハリケーン・カトリーナ被災者のためのチャリティーコンサート」への出演、佐藤祐介との師弟ピアノ・デュオで“Passing on ~伝え継ぐこと~”、定期シリーズ“Rolling Together”の開催、また一人の作曲家をテーマとする室内楽コンサートシリーズの企画・演奏を行うなど、多彩な演奏活動を展開。2014年には、地元横須賀にてニューヨーク・デビュー20周年記念リサイタルを開催し、ソロ、2台ピアノ、ジャズの3部形式による意欲的なプログラムが注目を集めた。
現在、演奏活動の傍ら、来日外国人ピアニスト等の随行・レッスン通訳としても活躍。2009年より昭和音楽大学講師として後進の育成に力を注いでいる。
佐藤祐介(ピアノ)
福島県出身。11歳より作曲、14歳よりピアノの本格的なレッスンを始め、15歳でリサイタル・デビュー。2012年、日本で唯一の現代音楽演奏コンクールである、第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”(朝日新聞社・日本現代音楽協会主催)において優勝を果たし、第22回朝日現代音楽賞および聴衆賞を受賞して注目を浴びる。この他にも2004年U.F.A.M.国際音楽コンクール第2位(フランス)、第3回三善晃ピアノコンクール第1位及び三善作品特別賞、第9回チェコ音楽コンクール第1位、第12回フッペル鳥栖平和祈念ピアノコンクール第1位及び東洋新薬特別賞など、国内外において数多くの受賞歴を持つ。第15回浜松国際ピアノアカデミー受講。
バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇り、日本国内に留まらず、イタリア、フランス、ドイツ、ルーマニアなど海外でも演奏活動を展開。これまで50曲以上の新曲初演に携わり、献呈・委嘱作品も数多い。また、演奏される機会の少ない作曲家や埋もれた作品に光を当て、積極的に取り上げて紹介するユニークな活動にも力を注ぐ。カメラータ・トウキョウや299MUSICなどのレーベルから複数のアルバムをリリース。全国紙上で紹介されるなどの高い評価を得る。
多種多様な音楽を境界線なく扱う新しい感性で好評を博したリサイタルシリーズ“新ピアニスト宣言”に続き、近年は毎回一つのテーマに焦点を絞り深く掘り下げる新シリーズ“PIANO EPOCH”を継続中。独自の視点を持った若手ピアニストの一人として、これからの活動が大きく期待されている。