TOWER RECORDS「Mikiki(2024年6月16日)★ 掲載
ぶらあぼ(2016年5月号)★ インタビュー掲載
2016.04.15 ON SALE
アンリミテッド
UNLIMITED
佐藤祐介(ピアノ)× 平野義久(作曲)
Yusuke Sato, pianist × Yoshihisa Hirano, composer
知の愉しみ。肉体の陶酔。あるいは、音楽。
コンテンポラリー・シーンに欠かせない若手ピアニストとして存在感を増す佐藤祐介がソロ・デビュー盤のために選んだのは、アニメ「HUNTER×HUNTER」「DEATH NOTE」のサントラなど劇伴音楽界でその名を轟かせる作曲家 平野義久。現代音楽界に一石を投じるべく、平野がこのアルバムのために書き下ろした新曲4曲を含む全5作品を収録。21世紀のピアノ音楽の新たな地平を切り拓く濃厚な1枚。
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品番:NIKU-9001 定価:¥3,080-(税込)
Yoshihisa Hirano 平野義久 (b.1971)
Piano Sonata (2015)
ピアノソナタ
[1] First Movement 第一楽章
[2] Second Movement 第二楽章
[3] Third Movement 第三楽章
Exercices Radio Nobles et Sentimentales (2015)
優雅で感傷的なラジオ体操
[4] Introduction 序奏
[5] Dai Ichi no Taiso 第一の体操
[6] Dai Ni no Taiso 第二の体操
[7] Dai San no Taiso 第三の体操
[8] Dai Yon no Taiso 第四の体操
[9] Dai Go no Taiso 第五の体操
[10] Dai Roku no Taiso 第六の体操
[11] Shinkokyu 深呼吸
[12] Clockwork Rag (2015)
クロックワーク・ラグ
[13] Nocturne of Princess Tankaku (2015)
丹鶴姫の夜想曲
Conte
~ after Kenji Miyazawa’s “Night on the Galactic Railroad” (2006)
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』に基づく“コント”
[14] giovanni ~ the class in the afternoon ジョバンニ~午后の授業
[15] the printing house 活版所
[16] on the way home 家路
[17] home 家
[18] the night of the Centaurus Festival ケンタウルス祭の夜
[19] the galactic station 銀河ステーション
[20] giovanni ジョバンニ
[21] campanella カムパネルラ
[22] the northern cross 北十字星
[23] pliocene coast プリシオン海岸
[24] the professor and the intern 大学士と助手
[25] the bird hunter 鳥を獲る人
[26] the young men and the kids 青年と幼姉弟
[27] apples りんご
[28] the corn field とうもろこし畑
[29] the indian インデアン
[30] giovanni ジョバンニ
[31] the southern cross 南十字星
[32] giovanni ジョバンニ
[33] campanella カムパネルラ
[34] giovanni – farewell ジョバンニ〜別れ
[35] back to reality 目が醒めて
[36] giovanni – epilogue ジョバンニ〜跋
佐藤祐介(ピアノ)
11歳より作曲、12歳よりピアノを始める。14歳より本格的なレッスンを受け始め、15歳でリサイタルでデビューする。2005年にクラシックとデジタルミュージックで構成される音楽プロジェクト「Yu-suke Project」を立ち上げ、アルバム2 枚を同時にリリース。演奏、即興、作曲、レコーディング、楽曲提供などを積極的に行う。“
2012年、日本で唯一の現代音楽演奏コンクールである、第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”(朝日新聞社・日本現代音楽協会主催)において優勝を果たし、さらに第22回朝日現代音楽賞および聴衆賞を受賞して注目を集める。それまでにも2004年U.F.A.M. 国際音楽コンクール第2位(フランス)、第16回若い才能のためのスタインウェイ・ピアノコンクール第3位(フランス)、第3回三善晃ピアノコンクール第1 位および三善作品特別賞、第9回チェコ音楽コンクール第1位および全音楽譜出版社賞、第12回フッペル鳥栖平和祈念ピアノコンクール第1位および東洋新薬特別賞などをはじめ、国内外で数々の受賞歴を持つ。2011年、第15回浜松国際ピアノアカデミーを受講。
近年は、ソロや室内楽など幅広い活動を展開し、イタリア、フランス、ドイツ、ルーマニアをはじめ、国内外で数多くの演奏会に出演。
知的な解釈に加え、ダイナミックかつ繊細な演奏に定評があり、ドイツ・フランスのバロック音楽、後期ロマン派、チェコの古典派や現代音楽、21世紀の諸作品、邦人作品まで多種多様なレパートリーを誇る。演奏される機会の少ない作曲家や埋もれた作品にも光をあて、積極的に取り上げるユニークな活動を行っている。また、数多くの国内外の作曲家の新作初演にも携わり、献呈・委嘱作品も多い。独自の視点をもった若手ピアニストの一人として、これからの活動が大きく期待されている。
http://yusukesatoh.sakura.ne.jp
平野義久(作曲)
1971年12月7日和歌山県新宮市生まれ。5歳よりヴァイオリンを始める。バロック音楽に魅了され、小学生の頃から独学で作曲を始める。高校時代にジャズと邂逅、マイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、エリック・ドルフィ、ジョン・コルトレーンらの音楽に没頭する。アルト・サクソフォンを手にしジャズ・プレイヤーを志すが、ジョン・ゾーンへの心酔を契機に現代音楽に心惹かれるようになる。一方で、ショスタコーヴィチの交響曲に強い感銘を受け、本格的な作曲の修行を決意する。
高校卒業後紆余曲折を経て渡米、イーストマン音楽院で作曲をクリストファー・ラウス、ジョセフ・シュワントナー両氏に師事する。バタイユ、クロソウスキー、マンディアルグ、ジュネら20世紀フランスの作家・思想家に傾倒し、授業もそっちのけで多くの時間を読書、そして作曲に費やす。
紆余曲折を経て同院中退、その後帰国。さらなる紆余曲折を経て2001年に劇伴作曲家としてデビュー。以来今日に至るまで数多くのサウンドトラックを世に送り出している。
文学・哲学から落語・モードファッションまでこよなく愛する好奇心旺盛な作曲家。(日本国内の)動物・昆虫などはかなりの確率で正確な和名を言い当てることが出来る。ただし幼少時のトラウマ体験により芋虫恐怖症。