レコード芸術(2022年3⽉号・⾳楽之友社)★ 準特選盤
音楽現代(2022年3月号・芸術現代社)★ 推薦盤
2022.03.10 on sale
ピアニズム3
ハイドン:中期ピアノ・ソナタ集/長尾洋史
Pianism of Hiroshi Nagao III Haydn: Die mittleren Klaviersonaten
[NIKU-9041]
長尾洋史 ピアニズム・シリーズ第3弾
精巧に創り上げられたハイドン《ピアノ・ソナタ》の諸相を、端然かつ摯実な演奏で映し出す。消えゆくさままで壮麗に整えられた響きは清々しいまでに潔く、作品それぞれが持つ本質的造形美を伝える。丹念さが巧緻を極めた建造物は、瑞々しい余韻をもってあるべき姿を取り戻す。
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TRACKS
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Franz Joseph Haydn (1732-1809)
ピアノ・ソナタ第34番 ニ長調
Sonate für Klavier Nr.34 D-dur, Hob.XVI/33 (ca. 1771/73)
#01 I. Allegro [5’29”]
#02 II. Adagio [4’52”]
#03 III. Tempo di menuet [3’35]
ピアノ・ソナタ第32番 ト短調
Sonate für Klavier Nr.32 g-moll, Hob.XVI/44 (ca. 1768/70)
#04 I. Moderato [8’36”]
#05 II. Allegretto [3’21”]
ピアノ・ソナタ第38番 ヘ長調
Sonate für Klavier Nr.38 F-dur, Hob.XVI/23 (1773)
#06 I. — [4’38”]
#07 II. Adagio [4’57”]
#08 III. Finale: Presto [2’33”]
ピアノ・ソナタ第33番 ハ短調
Sonate für Klavier Nr.33 c-moll, Hob.XVI/20 (1771)
#09 I. Moderato [7’31”]
#10 II. Andante con moto [5’11”]
#11 III. Finale: Allegro [6’25”]
ピアノ・ソナタ第54番 ト長調
Sonate für Klavier Nr.54 G-dur, Hob.XVI/40 (ca. 1782/84)
#12 I. Allegretto innocente [7’07”]
#13 II. Presto [3’14”]
total playing time [67’57”]
長尾洋史(ピアノ)
録音データ:
2021年4月1-2日 魚沼市小出郷文化会館「大ホール」
Koidego Cultural Hall “Concert Hall”, 1-2 April 2021
DXD 24bit/352.8kHz Recording
ARTIST
長尾洋史(ピアノ) Hiroshi Nagao, piano
東京藝術大学音楽学部器楽科及び、同大学院修士課程を修了。在学中に安宅賞を受賞。宗廣祐詩、遠藤道子、米谷治郎の各氏に師事。1995年、エコールノルマル音楽院(パリ)に留学。
NHK交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団など国内主要オーケストラとの共演やソロ・リサイタル、マクサンス・ラリュー(フルート)、ジャン=イヴ・フルモー(サクソフォン)、パーヴェル・ベルマン(ヴァイオリン)など、国内外の管弦楽器奏者とも多数共演。また、国内外を問わず多くの作品の初演、サイトウ・キネン・フェスティバル松本やサントリーホール・サマーフェスティバルなどの音楽祭出演、NHK等のメディア出演など、その活動は多岐にわたっている。
CDは「エボカシオン」「ラヴェル&ドビュッシー」(ライブノーツ)、「メシアン:アーメンの幻影 2台ピアノ」、「リスト&レーガーを弾く」(コジマ録音)、現在進行中のシリーズ「ピアニズム1/バッハ:ゴルトベルク変奏曲、ピアニズム2/ドビュッシー:前奏曲集 第1巻&第2巻」(299MUSIC)のソロのほか、ミシェル・ベッケ(トロンボーン)、ワルター・アウアー(フルート)、加納悦子(メゾソプラノ)らとの共演など多数リリースされ、各紙にて好評を得ている。
透明で芯のある美しい音、緻密で精巧なテクニックの中に、熱くみずみずしい音楽を聴かせることのできる数少ない演奏家である。