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2025.09.10 ON SALE
私の歌の中に~マーラー歌曲集
GUSTAV MAHLER:
LIEDER EINES FAHRENDEN GESELLEN/ KINDERTOTENLIEDER/ 5 RÜCKERT-LIEDER
近野賢一(バリトン)& ヘダイェット・ジェディカー(ピアノ)
Kenichi Konno, baritone & Hedayet Djeddikar, piano
「リートの巨人」の衣鉢を継ぐマーラー歌曲デュオ
ドイツ歌曲(リート)の〝寿命〟を20世紀後半から21世紀へとつないだ巨人、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの生誕100年に当たる2025年、近野賢一が美しいバリトンの声と明晰なドイツ語さばきで傑出する「マーラー歌曲集」を完成した。へダイェット・ジェディカーの見事なピアノともども世界水準のリート・デュオを繰り広げ、巨人の衣鉢を新鮮な響きとともに継承する。
(池田卓夫)
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品番:NIKU-9071 定価:¥3,080-(税込)
グスタフ・マーラー
Gustav Mahler (1860-1911)
[1] 春の朝〜《若き日の歌 第1集》より
Frühlingsmorgen
from “Lieder und Gesänge aus der Jugendzeit, Heft I” (1880-81)
[2] 夏の交代〜《若き日の歌 第3集》より
Ablösung im Sommer
from “Lieder und Gesänge aus der Jugendzeit, Heft III” (1888-89)
さすらう若人の歌
Lieder eines fahrenden Gesellen (1884-85/91-96)
[3] I. 僕の恋人の婚礼の時
Wenn mein Schatz Hochzeit macht
[4] II. 今朝 野原を行くと
Ging heut’ morgen über’s Feld
[5] III. 僕は燃える剣を持っている
Ich hab’ein glühend Messer
[6] IV. 僕の恋人の青い瞳
Die zwei blauen Augen von meinem Schatz
亡き児をしのぶ歌
Kindertotenlieder (1901-04)
[7] I. いま太陽が明るく昇る
Nun will die Sonn’ so hell aufgeh’n
[8] II. いま私にはよくわかる
Nun seh’ ich wohl, warum so dunkle Flammen
[9] III. お前のお母さんが
Wenn dein Mütterlein
[10] IV. 子供たちはちょっと出かけただけだ
Oft denk’ ich, sie sind nur ausgegangen
[11] V. こんなひどい嵐の日には
In diesem Wetter, in diesem Braus
リュッケルトの詩による5つの歌曲
5 Rückert-Lieder (1901-02)
[12] ほのかな香りを
Ich atmet’ einen linden Duft
[13] 私の歌をのぞかないで
Blicke mir nicht in die Lieder
[14] 美しさゆえに愛するなら
Liebst du um Schönheit
[15] 真夜中に
Um Mitternacht
[16] 私はこの世に忘れられた
Ich bin der Welt abhanden gekommen
[17] 原光〜《子供の不思議な角笛》より
Urlicht from “Des Knaben Wunderhorn” (1892-98)
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近野賢一(バリトン) Kenichi Konno, baritone
北海道出身。新潟大学教育人間科学部音楽表現コースを経て、京都市立芸術大学大学院修士課程音楽研究科修了。2007年に渡独し、フライブルク音楽大学リート・オラトリオ科及びオペラ科を修了。ミュンヘン音楽演劇大学大学院リート科を修了後、2012年に帰国。
国内外にて意欲的にリサイタルを行い、ドイツ・リート作品を多数取り上げている。2006年京都でのリサイタルに対して青山音楽賞新人賞を受賞。2022年名古屋でのリサイタルに対して名古屋市民芸術祭賞を受賞。
友愛リートコンクール第三位、併せて日本歌曲賞受賞。大曲新人音楽祭コンクール奨励賞受賞。JSG国際シューベルト歌曲コンクール第三位、ポーランドでの第17回キェイストゥット・バツェヴィッチ記念国際室内楽コンクールリート部門第三位、オーストリアでの第16回ブラームス国際コンクール入選。
シューベルティアーデ(シュヴァルツェンベルク)、ヨーロッパ音楽祭(シュトゥットガルト)、サイトウ・キネン・フェスティバル松本ほかにて、E.アメリンク、J.デムス、白井光子、D.ヘンシェル、R.トレケル、T.クヴァストフ、F.シュヴィンハンマー、W.リーガー各氏のマスタークラスを受講。
これまでに、声楽を箕輪久夫、福島明也、M.ゴリツキ各氏に師事、リート解釈を岡原慎也、H=P.ミュラー、H.ドイチュ、S.マウザー各氏に師事。
2018年1stCD『美しい五月に~シューマン歌曲集』を、2022年には2ndCD『冬の旅』をリリース。いずれもレコード芸術誌で推薦盤に選出された他、各誌で絶賛されている。
現在、岐阜大学准教授、名古屋音楽大学非常勤講師。
へダイェット・ジェディカー(ピアノ) Hedayet Djeddikar, piano
スイスのバーゼルに生まれ、ドイツのボンに育つ。早くからピアノを始め、後にヴァイオリン、リコーダー、オーボエを学ぶ。R.ツァルトナー氏の薦めにより、フランクフルト音楽演劇大学にてH.ザイドル氏に師事。在学中C.スペンサー氏のクラスを通して伴奏に目覚め、リートの研鑽を積む。大学院ではリート科及び室内楽科に進み、R.ホフマン、E.ヴァングラー、B.ヴェッツ各氏に師事。また多くのマスタークラスにてI.ゲイジ、H.ヘル、W.リーガー、A.バウニ、U.ベルシュタイン、T.クヴァストフら名演奏家からも教えを受ける。
パウラ・ザロモン・リントベルクコンクール(ベルリン)にて優勝及び最優秀伴奏者賞受賞。ならびに国際室内楽コンクール「シューベルトと現代音楽」(グラーツ)でデュオとして入賞を果たしている他、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州からはノルトフリース・リート賞を授与される。
2003年よりブラームス国際コンクール(ペルチャッハ)及び国際ヒルデ・ツァーデクコンクール(ウィーン)、ミュンヘン国際コンクールにも公式伴奏者として毎回招聘されている。
バイエルン放送(BR)や南西ドイツ放送(SWR)、スイス放送(DRS)などラジオ放送での録音も多い。CDではクララ・シューマン歌曲全集〔NAXOS〕、ブラームス歌曲集〔OEHMS〕、ホロコースト歌曲集〔CHALLENGE CLASSICS〕他が多数リリースされ、優秀録音として賞を受けている。
2024年、グラーツ音楽大学リート科教授に就任。またフランクフルト音楽演劇大学リートならびにオペラクラスにおいても後進の指導にあたっている。